碓田紗由里の健康コラム

自然分娩・フリースタイル・帝王切開、3種類の出産方法を経験

碓田 紗由里 2020年10月9日

1人目大きな病院で分娩台、2人目助産院でフリースタイル、3人目別の大きな病院で帝王切開と3人とも出産した場所、出産スタイルが違いました。

病院と助産院の違いってどうなの?

経腟分娩と帝王切開ってどう違う?

陣痛の痛みってどんな感じ?

というところをよく聞かれるので、そのあたりをメインにお話ししていきます。それぞれの方法で出産して良かったこと、もっとこうすればよかった~など、碓田紗由里が感じたことをお伝えしていきます。出産に悩む方のご参考になれば嬉しいです。

1人目病院で分娩台

病院で産むメリットは「安心感」だと思います。

出産って何が起こるか分からないです。いざという時すぐに対応してもらえる安心感はあります。1人目の時は、どこで産むがいいの?何をしたらいい?さっぱり分かりませんので、「とにかく安全安心」ということで、友人の勧めで都内の病院で産むことを決めました。

その病院では母乳育児に力を入れていたのは私にとっては嬉しいこと。あと、本来助産師さんは担当制ではなかったのですが、偶然にも助産師さんの7年目の実習報告?があるとかで同じ歳くらいの助産師さんが担当についてくれたのはラッキーでした。

いざ!出産!!分娩台の憂鬱

とはいえ嫌だったのは、分娩台と静脈ルート確保。あと会陰切開。

静脈ルート確保は、正直邪魔で邪魔で仕方ありませんでした。いざという時のためだと分かってはいるものの気になってしまい気が散ってしまう・・・。

分娩台・・・これも避けたかったです。

分娩台に対してあまり良いイメージはなく、どうしてこんなに不自然な姿勢で産まなきゃいけないんだ!!と思ってました。知人の奥さんが出産時は分娩台が体に合わず、いきみたいのに足(手だったかも)が届かずいきめず、結局吸引になったそうです。

他にもずっと分娩台で仰向けのままにされ、さんざんな目に合ったという話しなど聞き、分娩台は極力避けたい!!怖い!!と感じてました。

当然、分娩台も静脈ルート確保も避けられませんでしたが、助産師さんの対応も良く、子宮口が最大になるギリギリまで好きな体勢で過ごせました。

分娩台も私の体に合ってたので、思ったより悪くなかったというのが感想です。

陣痛より会陰切開の方に恐怖を抱いてた私は、できたら切らないで!最悪ギリギリまで切らないで!と前々からゴリゴリにお願いしてました。

結果、会陰は切らなくてすみましたが、見事に裂けました。何針縫ったんでしょうね?

けっこう時間かかってたのでそこそこ裂けたんだと思います。

傷がめちゃくちゃ痛むということはなく回復は早かったです。

陣痛はやっぱり痛かったが・・・

出産は23時間かかりました。初産ではまぁ普通によく聞くくらいの長さ?

陣痛は陣痛で死ぬことはない!と思ってたので不安感はありませんでしたが、

やはり未知の陣痛はなかなかヘビーでした。

夫が「今妻が出産中で・・・」と仕事のキャンセルの電話をしている傍らで「ギャー!!痛いー!!」と叫びまくってました。

途中、微弱陣痛のため陣痛促進剤を使うことに。

陣痛促進剤を点滴されて直ぐにあり得ない痛みが!!

お腹が破裂しそうなくらいの激しい痛みに!!痛みで壁に穴を開けれそうなくらい冷や汗ダラダラ。

とはいえ、子宮口が10㎝になっていきむようになった頃には、それまでの痛みは嘘のようにどこかへいってしまいました。痛いではなくいきみたい!に代わり、会陰が裂ける痛みが少々あるくらい。それも転んで膝を擦りむいたくらいの痛みでした。産んだ後は、特大便秘が解消されたようなスッキリ感でさわやかな気分。

出産後、こんなに苦しく辛い思いをしながら赤ちゃんを産む世の中の母を尊敬したものです。

数時間休んだ後は、普通に歩くこともでき回復も順調でした。

ですが、この後、初産の試練ともいえる授乳戦争へ突入することになるのでした。

2人目助産院で経腟分娩

病院と助産院の違いは、助産院は「妊婦主導」というところだと思います。特に問題がなければ何も言われません。何も言われない代わりに、自己責任の比率は高いです。

助産院にした理由は、単純にフリースタイルを経験したかったから!

分娩台との違いはどうなのか?そして、なるべく自分主導でお産を進めたかったからです。ついでに近所でしたので、出産時と産後、下の子のことを考えると便利でした。

病院と比べると、むくみがひどい、逆子、提携病院での検査など、問題が起こらない限り何も言われません。

ただし、運動も食事も体重もすべて自己責任。その上で問題が起これば、病院での出産に切り替わります。なので、そもそも年齢や前回の出産の状況、病院で行われる妊娠検査で問題なしと言われる優良妊婦でなければまず受け入れてもらえません。(らしいです。)

あと、家で産む感覚もリラックスできていいと思います。その助産院はまるでホテルのような造りでしたので、我が家よりキレイでおしゃれでした。

トイレ最高!!な陣痛中

2人目は、出産時間は5時間半と短め。

これでも予想より時間がかかりました。産後知りましたが、赤ちゃんが回旋異常だったようで(赤ちゃんは通常背中を上にして生まれてきますが、顔が上を向いている状態。病院だったか即、陣痛促進剤、場合によっては吸引分娩や帝王切開になる場合もあるようです)、なかなか赤ちゃんがおりてこないので、(回旋異常だしね)

「こっちの方がいきみやすいでしょ」とトイレに連れていかれました。

たしかにいきみやすい。

も~トイレ最高!!??

もうこのままトイレで産みたいくらい。本気で(笑)

でも、将来「あなたはトイレで産まれたのよ」と言われた子どものことを考え、あと、1~2回いきめば出てくるというところでベットに戻りました。

体勢は、ベットに大きなクッションを背もたれにして座り、両ひざは立てた状態。

「その体勢があなたがいきみやすい」と言われた体勢が、まさにほぼ分娩台スタイル!!

あれだけ嫌がっていた分娩台風スタイルが私に合っているみたい(笑)

その経験から、分娩台も使いよう。サイズが体に合っていて、角度などを調整すればより良い出産につながるのではないかと感じています。(できれば出産前に分娩台に試乗できるといいですね)

2人目は思ったより陣痛が楽?

陣痛自体は、1人目より楽に感じました。というよりピークの痛みがどんな感じが分かっているので、気持ちに余裕があったからかと。

陣痛中、助産師さんが腰や会陰周りをずっとさすっててくれたり、

「これ以上いきむと会陰が裂けるよ!力抜いて!」

などいきみ方の声掛けなどは、さすがベテラン助産師さんだからこそできること。結局会陰は少々裂けましたが、たいした痛みではありませんでした。

このまま何もなければ、助産院での産後のレポもできましたが、その後、私、出血多量により提携病院へ緊急搬送されました。産後は、提携病院で過ごすことに。(別記事 出産のご報告)

こういう緊急時が出産では1番心配なところですが、助産院には提携病院がありますので安心していいかと思います。

3人目病院で帝王切開

経腟分娩と帝王切開の違い

↑帝王切開の産後のイメージはこんな感じです。笑

3人目は帝王切開でした。

ざっくり言うと、

経腟分娩は陣痛から出産までが大変で、

帝王切開は産後がヘビー級辛い、そして半年は地味にその辛さが続く、

です。

経腟分娩は、産み終わればその後は楽です。

子宮収縮の痛みとか会陰の痛みなどはありますが、短期間。

帝王切開は手術なのに自分で歩いて手術室へ行き、ガウンを着て自分で手術台へ上がるのが不思議な感覚でした。

腰痛麻酔を打たれると、足の方まで冷たい液体が流れてくる感覚が何とも言えず気持ち悪い。

胸辺りから目隠しの布がされ、お腹で何が行われているか全くわかりません。

気が付いたらもうお腹切られ始めてました。

赤ちゃんが出たのも医療スタッフの掛け声で知ったくらい。時間は15分くらいで終了。下半身は全く何も感じませんので、経腟分娩のようなスッキリ感はありません。

帝王切開とはいえ、リスクがないわけではないですから、赤ちゃんを抱っこして、赤ちゃんと自分が無事なことにホッと安堵しました。

帝王切開の産後は苦行!苦行!!苦行!!!

たしかに陣痛がないのは楽かもしれませんが、子供を産むために自らお腹を切られに手術台に上がるその勇気自体がすごいことだと思います。

しかも、産後・・・産後がヘビー級のヘビーです!!

病室へ移動し、ジワジワと痛みが増してくる。

麻酔が切れると半端ない痛みが!!

次の日には、痛い中自力でトイレに行かなければいけません。傷口が内臓癒着するのを防ぐためだそうです。

通常であれば、5歩で行ける距離のトイレまで冷や汗ダラダラ垂らしながら、まるでゾンビのように何分もかけてトイレに行ったものです。何の苦行かと(笑)

後陣痛の痛みも合わさり、お腹の痛み自体は1番ヘビーでした。(後陣痛は1人目より2人目、2人目より3人目のほうが痛みが強くなる、帝王切開の方が痛いと言われています。)

退院後も、傷口が痛いため、まず横になって寝ることができません。壁に寄りかかって座ったまま寝る日々が1か月続きました。その後も傷口は地味に痛みます。産後9か月たった今も赤く盛り上がり、痛痒いです。

産後の体重の減り方も違いますし、帝王切開は何かと大変だなと感じてます。

(別記事 帝王切開と自然分娩、産後の体形回復はどう違う?3人の出産体験談

まとめ

経腟分娩と帝王切開、次に産むならどちらがいいかと聞かれたら経腟分娩を選びます。もし機会があればVBACを目指したいですが、どんな出産方法だとしても楽な出産はないですし、産むより育てる方が大変と感じる毎日です。

子育ては想像以上に体に負担がかかります。 産後のご相談で多いのは、腰痛、背中の痛み、腱鞘炎などです。それぞれ詳細はこちらのブログをご覧ください。

碓田紗由里でした。

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