碓田紗由里の健康コラム

メタボなぽっこりお腹を凹ませるダイエット法

碓田 紗由里 2023年6月5日

ポッコリお腹、体重増加を何とかしたいという60歳男性(Aさん)。酒量を減らしたり、食事に気をつけたり、ジムトレを継続してましたが、なかなか改善せず悩んでました。そこで、私、碓田紗由里は機能性栄養学の観点からダイエットプランを立て、Aさんに取り組んでいただきました。皆さまの健康の参考にしていただけたら幸いです。

なぜメタボなぽっこりお腹になってしまうのか?

Aさんの場合、お米やパンなどの糖質の代謝に問題があり、お腹周りや肝臓に脂肪を溜め込むいわゆるメタボリックシンドロームに陥っていました。体型タイプでいうと肝臓タイプ、リンゴ型とも呼ばれます。男性に多いイメージですが、女性にももちろんいます。

インターミッテンドファスティング

ちまたにはいろいろなダイエット法がありますが、最終的にAさんには、インターミッテンドファスティングを実践していただきました。

インターミッテンドファスティングとは、時間制限付き断食のことで、前日の最後の食事から14~18時間間隔をあけてから食事をするダイエット法です。

このダイエット法を行うことによって、ケトン体をエネルギーとして使えるようになり、脂肪を燃焼させることができます。

*ケトン体は、脂肪を燃焼してできる物質です。ケトン体を作り出せる体になれば、痩せることはとても簡単になります。(ケトーシス状態とも言います)

Aさんは、このダイエット法を実践してから6キロのダイエットに成功しました。

具体的には、肉魚野菜をメインに摂っていただき、糖質やお酒、カフェインは控える。朝食を抜いてもらうというやり方を取りました。

*食事内容は体型タイプによって変わります。

インターミッテンドファスティングで成功する人、成功しない人の違い

このダイエット法を過去に実践して失敗したという声もよく耳にします。やはり体質によって合う合わないがあります。特に低血糖の問題がある方は向いてません。

Aさんもいきなりインターミッテンドファスティングをしても合わない体質でしたので、まず3か月間の準備期間を設けてから実践していただきました。

Aさんの問題で大きかったのが血糖値の乱れと睡眠の質が悪いこと。

まずは血糖値が安定し、睡眠の質が上がるよう生活のリズムと食の見直しに取り組んでいただきました。特にアルカリ性ミネラルを多く摂るよう意識してもらいました。

成功させるための必要な条件

●血糖値が安定していること

●グリコーゲン(体内に溜めていた糖質)が減少すること(ファスティングで減少する)

●インスリンが低いこと(膵臓から出るホルモン、インスリンが多いと脂肪がつきやすくなる)

●アルカリ性ミネラル(ナトリウム、カリウム、マグネシウム)が十分に体内にあること(野菜、芋類、海藻類に多く含まれる)

●ビタミンB群が十分に体内にあること(肉や魚に多く含まれる)

いろいろな方の食事日記を見させていただきましたが、血糖値の乱れ、インスリン抵抗性、アルカリ性ミネラルの不足、ビタミンB群の不足の方は多いと感じます。だから痩せないという不調になってしまうわけですが・・・。

意識したい栄養素

インターミッテンドファスティングでは、アルカリ性ミネラルを多く消費します。アルカリ性ミネラルは、野菜や里芋や長芋などの芋類(ジャガイモは除く)、海藻に多く含まれています。切り干し大根なども多く含まれていてお勧めです。ダイエットに関わらず不足している方が多いので、普段の食事に意識して摂り入れてみてください。

まとめ

ちまたではいろいろなダイエット方法が紹介されており、自分に合っているかどうか分からないまま取り組んでいる方がほとんどです。

ただ単に食べ過ぎが原因で太っているという限りは、やみくもにダイエットをしても脂肪を燃焼することはできません。多くの方がやりがちなのが、カロリー制限ダイエット。その時は痩せたとしても、代謝が落ちてしまうのでリバウンドをしてしまう、同じダイエット法でも2回目以降は痩せなくなる、体調を崩してしまうといったことが起こります。

どこに脂肪が付きやすいかという体型によって、その方の体質を判断することができます。大きく分けて、4つ。副腎型、甲状腺型、卵巣型、肝臓型です。それぞれに合った方法でプランを立てて取り組めば、必ず痩せますし、なにより体が元気になります。

実際には、詳しくお話しを伺って、内臓反射点と血液検査も参考にしてダイエットプランを作っていきます。

体がエネルギーを作り出せて、初めてその先にダイエットがある。ですが、多くの方がエネルギーを作り出すというところを飛ばして、ダイエットに取り組もうとするのでうまくいかない、リバウンドしてしまうという状況に陥っているように感じます。

もしご自分だけでは難しいと感じたら、いつでもご相談くださいませ。

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