リンゴ型?洋梨型?体形でダイエット法が違う!キレイに痩せる方法
碓田 紗由里 2022年8月29日
「いろいろなダイエットを試したけど痩せない・・・」というお悩みをよく聞きます。ダイエットに成功する秘訣は、「自身の体質に合わせたダイエットをする」こと。どうせやるなら健康的にキレイに痩せたいですよね。
ダイエット法には、ケトジェニックダイエット、インターミッテントダイエットなどなど、いろいろありますが、その方の体質によって合う合わないがあるんです。
今回は、どんな体質パターンがあるのかを女性のダイエットのお悩みに応えてきた『産後骨盤リセットダイエット』の著者である碓田紗由里がご紹介します。
あなたはどのタイプ?4つの体形パターン
顔周り、下半身、お腹など体のどこの部分が特に太りやすいかで、その方の体質を見分ける目安になります。
□顔周り・上半身が太りやすい⇒副腎タイプ
□腰回り・お腹周りが太りやすい⇒エストロゲンタイプ(洋梨タイプ)
□体全体的に太りやすい⇒甲状腺タイプ
□お腹周りが太りやすい、いわゆるメタボ⇒肝臓タイプ(リンゴタイプ)
場合によっては、一つのタイプだけでなく、複数併せもっている方もいます。経験上ですが、複数併せていることが多くて、どちらかがより表に出ているという印象を受けますね。
お悩みによって栄養状態を把握させていただくことがあるのですが、1つだけに当てはまる方、複数当てはまる方、年齢を重ねるうちに別タイプに移行する方など様々です。
体形によって分かる健康状態
まず自分がどのタイプに当てはまるのかを知っていただくために、それぞれのタイプによくある症状を挙げました。ご自分の体形や症状と当てはめてご参考にしてください。
副腎タイプ(顔周りがパツンパツン)
写真は同一人物です。左側が副腎の問題がある例
□ストレスの多い生活習慣、夜更かしをよくする
□胴回りが太くなる
□顔が丸くなる
□比較的脚や腕は細い
□頻尿
□塩辛いものを欲する(辛いものと甘いものを交互に食べたくなる)
□不眠症
□甘いものとカフェインが欲しくなる
□急に立ち上がるとふらふらする
エストロゲンタイプ(洋梨型)下半身太り、特に太ももが張り出している
□下半身(下腹部、おしり、太もも)が太りやすい
□月経前症候群がある
□生理前に食欲が増す
□生理痛、腰痛を伴うことも多い
□生理時の出血が多い
□産後である
甲状腺タイプ(全体的に太る)
□全体的に脂肪がつく
□いつも疲れている、やる気が出ない
□長時間寝ても疲れが取れない
□少ししか食べていないのにすぐに太る
□炭水化物が好き
□肉や油ものが苦手、消化不良
□乾燥肌
□冷え性
□高コレステロール
□爪に縦の線が入っている
□抜け毛が多い
肝臓タイプ(いわゆるメタボ、リンゴ型)
□太鼓腹
□高脂血症
□関節の痛み
□肌の問題が多い(シミ、ニキビ、吹き出物、肌荒れなど)
□膨満感
□食後眠たくなる
□痔になりやすい
□右の肩・首がこる、寝違える
□胆石がある、胆のうを摘出した
□臭いに敏感
□軟便・下痢気味
□息が臭い
□油ものが好き(初期症状)、油ものを食べると気分が悪くなる
□寝起きが悪い、朝からだが硬い
□脳に霧がかかったようである
□朝方眠りが浅くなる
□背中が痛い
□舌に白い膜がついている
□アルコールを頻繁に飲む
いかがでしたか?
実際には、1つのタイプだけでなく複数併せもっていることもよくあります。
私が20代の頃は、振り返ってみるとあきらかに副腎タイプで顔周りがパツンパツン。忙しくて睡眠時間も短く、食事もコンビニや外食が多くて・・・健康とは程遠い私の健康暗黒時代です。
3人目出産後は、甲状腺とエストロゲンタイプが合わさったような体型でした。
肝臓タイプは改善が早い?
このタイプの中で、比較的早い期間で改善するのは、肝臓タイプです。
男性に多く、糖質制限やインターミッテントなどで成功する方が多いのはこのタイプです。肝臓タイプは、お腹周りがポッコリしているのは、脂肪というより肝臓からしみだした老廃物が原因です。
なので肝臓の負担を取り除き、肝臓の機能を取り戻すことによって、太鼓腹が改善します。
ところが、他のタイプは、脂肪がついてしまっています。脂肪はやはり減りにくいので時間がかかります。女性は、別タイプに当てはまる方が多いので、男性より改善しにくい傾向があります。
女性って本当に大変ですよね・・・。
体形タイプが分かったら
体形のタイプが分かったら、そのタイプに合わせて栄養指導を行います。
(過去記事:顔周り・上半身太り解消法!食べ物によって太る箇所が変わる)
実際の臨床では、このタイプはこのプログラム!!と、そんな単純ではありません・・・。細かな問診を行ってプログラムを作っていきます。
ですが、どのタイプでも共通する部分というのもあります。
それは肝臓のケア!!
どの体形タイプであっても、肝臓のケアは必ずしていただきます。「肝」と書くくらいあって本当に大切な臓器です。
肝臓がうまく働くためにはいろいろな栄養素が必要になりますが、アブラナ科の野菜が肝臓の働きをサポートするので、ブロッコリーやアスパラ、スプラウトを意識的に摂るというのもいいです。
アルコールや加工食品を控えるといったことも肝臓の負担を減らします。
ダイエット成功の秘訣とは
ただ、やみくもにカロリー制限を行っても、体の内側がどうなっているかを考えないで行うと上手くいきません。仮にその時はダイエットに成功したとしても確実にリバウンドします。何より健康を害してしまうことが一番怖いです。
今までいろいろな方を見てきて、無理なダイエットをして、痩せたというよりやつれてしまっている、体調不良に陥ってしまっているという方を見てきて、ただたんにカロリー制限を行うダイエットにとても危機感を感じています。
どのタイプにも言えることですが、体のどこかしらに不調を抱えています。
そもそもですが、ダイエットって体が疲れている時というのは成功しません。疲れている時は、脂肪は燃えませんので痩せません。
まずは体力をつけること!
つまり健康なくしてダイエットの成功はありません。
まずは体を健康にすること、そうすればダイエットは必ず成功します。
どうせやるのなら健康的に!
少なくとも当院に来てくれている方、この記事を見てくださった方にはそうであってほしいと願っています。
産後や働く女性の無料ライン相談受付中。碓田紗由里がお答えします。
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