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2026年4月せぼね通信【春の「なんとなく不調」は首から始まる 〜姿勢・自律神経・迷走(めいそう)神経の関係〜】

2026年3月31日

「最近なんとなく疲れる」
「眠くてスッキリしない」
「やる気が出ない」

春になると、こうした声が増えてきます。
いわゆる「5月病」と呼ばれる状態です。

新しい環境によるストレスも原因の一つですが、実はそれだけではありません。
今回は、首と迷走神経との関係についてご紹介します。

 

■4月は緊張で乗り切れてしまう

4月は新しい環境に適応しようとして、交感神経(がんばるモードの神経)が優位になります。
多少無理をしても動けてしまうため、疲れに気付きにくい状態になります。

しかし5月に入り、ゴールデンウィークなどで一息つくと、それまでの疲れが一気に表面化します。これが、5月に不調が増える理由の一つです。

■迷走神経は首を通っている

リラックスに関係する副交感神経の中心が
「迷走神経」です。

この迷走神経は、脳から出て首を通り、胃などの内臓まで伸びています。

そのため、首まわりの緊張が強いと迷走神経の働きが低下しやすくなります。

すると

・眠りが浅い
・疲れが取れない
・だるい
・やる気が出ない
・食欲がない
といった「なんとなく不調」が起こりやすくなります。

 

■姿勢の崩れが首を硬くする

スマホやパソコンを見る姿勢は、下を向くので首に負担がかかります。

この状態が続くと首まわりの筋肉が緊張し、
迷走神経が働きにくくなります。

つまり、

姿勢の崩れ

首の緊張

迷走神経の働き低下

自律神経の乱れ

なんとなく不調
という流れが起こりやすくなります。

迷走神経は首から出ているので、首に負担がかかると迷走神経が働きにくくなります。結果、自律神経が乱れてしまします。

なんとなく不調
という流れが起こりやすくなります。

 

■呼吸の浅さも関係する

姿勢が崩れると胸が圧迫され、呼吸も浅くなります。

呼吸が浅いと体は緊張状態になり、さらに交感神経が優位になります。

迷走神経は、ゆっくりした呼吸で働きやすくなるため、姿勢の崩れは迷走神経にとってもマイナスになります。

 

■4月のワンアクション

「肋骨を広げる呼吸」をやってみてください
呼吸を整えるだけでも、自律神経は落ち着きやすくなります。
やり方はとても簡単です。

①肋骨の下に両手の指をあてる
(少し中に入れ込むイメージ)
②鼻からゆっくり息を吸う
③吸うタイミングで、指を外に広げるように肋骨を膨らませる
④ゆっくり息を吐く

ポイントは、
「胸ではなく、肋骨を横に広げていく」ことです。

首や肩に力が入らないよう、ゆっくり行ってみてください。寝る前に3呼吸だけでもOKです。

迷走神経が働きやすくなり、体がリラックスモードに入りやすくなります。キャットレッチの後に行うとさらに効果的です。
何となく不調から抜け出すためにもオススメです。
文:碓田紗由里

 

【あとがき】

わが家はこの春、長女の中学入学と、末っ子の小学校入学が重なりました。

2月・3月は、長女の卒業に向けて卒業式の記念品の準備や祝賀会の企画に関わり、その合間に末っ子の入学準備も進めるという、なかなか慌ただしい日々を過ごしていました。

書類の準備や説明会、必要なものの準備、さらに小学校生活に向けた環境づくりなど、気がつくと常に何かに追われているような状態でした。

正直なところ、ゆっくり考える余裕もあまりなく、気合いで乗り切ったなぁ…というのが本音です。

まだ完全に落ち着いたわけではありませんが、こういう時こそ、あとからどっと疲れが出やすい時期でもあります。

4月は新生活の緊張もあり、意外と動けてしまうのですが、その分、体の疲れに気付きにくいものです。
私自身も呼吸を意識して整えていこうと思っています。

新しい環境が始まる方も多い季節です。
頑張ることも大切ですが、同じくらい「ゆるめる時間」も大切にしてください。

忙しい時ほど、深呼吸をひとつ。
それだけでも体は少し楽になります。

新年度も、皆さまが元気に過ごせますように。

 

姿勢と健康クイズ
「だから姿勢は大事だった!!」

猫背が続くと、なぜ眠りが浅くなりやすいのでしょうか?
当てはまらないものを一つ選んでください。

① 呼吸が浅くなりやすくなる
② 体温が上がってしまう
③ 脳が休まりにくくなる

私たちの睡眠は、単に「目を閉じれば成立する」ものではありません。
自律神経のバランスによって、「眠る準備」「深く眠る」「回復する」という精密な調整が行われています。

眠りの質を左右する最大のカギは、副交感神経の働きです。
ところが猫背姿勢が続くと、胸が縮まり肺が十分に広がらず、呼吸が浅く速くなります。

すると体はリラックスできず、脳も「休息モード」に入りにくくなります。
さらに血流も低下し、体の回復機能が十分に働かないため、眠っているはずなのに疲れが取れない状態になりやすいのです。

つまり、眠りの問題は「布団や時間」の問題だけではなく、
姿勢と神経の問題でもあるのです。

◆今月の10秒実践◆
【寝る前にキャットレッチ+深呼吸】
副交感神経を“おやすみモード”に切り替えましょう。

答え:②
(猫背ではむしろ体温は下がりやすくなります)
碓田拓磨