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2025年9月せぼね通信『夏の疲れは“カリウム不足”から? 自律神経と睡眠の深い関係』

2025年8月26日

9月は朝晩が涼しくなりますが、夏の疲れを引きずり「だるさ」「眠りの浅さ」を訴える方が増えます。その背景のひとつが自律神経の乱れです。

自律神経は、活動を支える交感神経と、休息を司る副交感神経で成り立っています。深い睡眠のためには副交感神経がしっかり働くことが不可欠です。

ここで重要になるのが 「カリウム」 です。
神経はナトリウムとカリウムのバランスによって電気信号を伝えています。カリウムが不足するとこの切り替えがうまくいかず、特に「リラックスの神経=副交感神経」が働きにくくなります。その結果、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりしやすくなるのです。

夏は発汗によりカリウムが失われやすい季節。不足すると、だるさ・むくみ・疲れやすさ・眠りの浅さが出やすくなります。

さらに、日常的に摂っている飲食物にも注意が必要です。アルコール(特にビール)、コーヒー、砂糖を多く含む甘い食品は、体からカリウムを排出しやすくします。これらを過剰に摂ると、自律神経の切り替えが乱れ、眠りの質が下がってしまうのです。

対策は3つ!

 

【対策① 食事でカリウムを補う】

里芋、葉物野菜(ほうれん草・小松菜)、枝豆、アボカド、きのこ、海藻などの 高カリウム・低糖質食材を意識して摂る。

お勧めメニューは、筑前煮や切り干し大根、豚汁のような具沢山の味噌汁です。

・朝食に「具沢山の味噌汁」
・おやつに「野菜スティックに塩とオリーブオイルを付けて」
・夕食に「筑前煮など根菜類を使った副菜」

高カリウム食材を毎食どこかに入れるのがコツです。

【対策② 夜は糖質・アルコールを控える】

・果物や甘いデザートは昼までに楽しむ
・ビールやワインは控えめにして、夕食は水や炭酸水に切り替える

夜に糖質やアルコールをとらないだけで、副交感神経が働きやすくなります。

【対策③ 深呼吸で副交感神経をONにする】

・布団に入る前、椅子に座って(立ったまま)姿勢を整える
・口をすぼめて「フーッ」と6秒かけてゆっくり息を吐く
・鼻から3秒かけて静かに吸う
・これを5回繰り返す

「吐く息を長く」が最大のポイントです。

季節の変わり目は「栄養」と「姿勢・呼吸」の両面から自律神経を整えることが、快眠と疲労回復のための鍵となります。

【碓田紗由里より】

血糖値の安定も、自律神経のカギ

実は、自律神経を整えるうえで 血糖値の安定は欠かせません。血糖値が急に上がると、体はインスリンを分泌して下げようとします。そのとき交感神経が優位になり、結果として「眠りが浅い」「夜中に目が覚める」といった不調につながるのです。

対策のポイント

①麺類・パン・デザートは食べすぎず「ほどほどに」
②3食きちんと食べる
③各食事には 必ずタンパク質と脂質 を入れる

さらに、
コーヒーなどカフェインは午前中まで
甘いものは夜ではなく 日中に楽しむ

これだけでも血糖値の波を抑えることができます。実際に夕食後のおやつを止めたら夜に目を覚まさなくなったという例もあります。

こうした小さな工夫が、血糖値の乱高下を防ぎ、副交感神経が働きやすい体をつくります。
その結果、眠りはぐっと深まり、翌朝の目覚めもすっきりしてきます。
碓田紗由里

 

虎ノ門カイロ物語92
「姿勢と健康」の講師への道のり

◆前号までのあらすじ
2001年「姿勢と健康」の初代講師、甲木(かつき)先生の定年を機に、2002年度より僕が講師を引き継ぐことが決まった。

いよいよ迎えた2002年4月の授業初日。
前日は授業の準備に追われ、ほとんど寝ることができなかった。

10:40からの授業に備え、早めに講師控室に到着し、教室の様子を見に行った。静かな教室には、まだ受講生の姿はなかったが、学生の姿を思い浮かべるとワクワクしてきた。

授業開始まで時間があったので、講師控室にもどった。昨年は控室に必ず甲木先生もいて一緒に教室に向かったのだが、今日、講師控室は一人だ。この孤独感が、もうアシスタントではないことを強く実感させてくれた。

時間が来た。

僕は初めて、講師として「姿勢と健康」の教壇に上がった。
教壇の真ん中に立って学生たちを見ると、学生たちも一斉に僕を見た。その瞬間、鼓動が早くなったことを今でも覚えている。

僕が「どんな学生なんだろう」と思うように、学生も「どんな先生なんだろう」と思うのだ。

挨拶をして、今年からこの授業を受け継いで、今日が講師として初めての授業である事。僕も12年前にこの授業を受講したことなどを話した。最初は緊張していたが、この授業に対する想いを語り始めると、不思議と緊張が解けていった。

次号に続く 碓田拓磨