お知らせ

2025年6月 せぼね通信『大人の側弯症の原因と予防』

2025年6月4日

「病院で側弯症を指摘されたことがある」「親の体がだんだん傾いてきている気がする」——そんな経験はありませんか?

実は、子どもと大人では側弯症の原因が違います。
今回は、特に高齢になってから起こる側弯症の原因と予防法について、わかりやすくご紹介します。
※ここでは「病気が原因で起こる側弯症」は除きます。

 

【まず結論から!】

予防のためにできる2つのこと
① 肉や魚などの「タンパク質」をしっかり摂る
② 体を左右にひねる姿勢習慣を見直す

 

【大人の側弯症、なぜ起こる?】

高齢になってからの側弯症は、痛みを伴いやすく、軟骨のすり減りが原因であることが多いです。

たとえば…
いつも脚を組んで座る
片方の肩で荷物を持つ
横座りや、横向き寝のクセがある

こうした姿勢が続くと、片側にだけ負担がかかり、軟骨がすり減ってしまうのです。
すると、体の傾きを元に戻せなくなり、側弯症が進行していきます。

さらに、軟骨の材料である「タンパク質」が不足していると、軟骨の強度が落ち、すり減りやすくなります。

 

【タンパク質は若い頃と同じくらい必要!】

下の図は、厚生労働省が出している「1日に必要なタンパク質量」です。

 

なんと、60代でも80代でも、必要量は20代と変わらない!むしろ、「高齢になるほど多く必要」とする研究者もいます。

目安は、1食ごとに手のひらサイズの肉・魚をしっかり食べること。毎日の食事で意識してみてください。

 

【普段の姿勢、気にしていますか?】

  • バッグをいつも同じ肩にかける
  • 横向きに寝る時、いつも同じ側が上になる
  • 横座りするクセがある
  • 椅子のどちらかのひじかけに寄りかかる
  • どちらかの脚に体重を乗せて立つ

左右のバランスが崩れると、側弯症の原因に。
まずは「今日は反対側で持ってみようかな?」そんな小さな意識から始めてみてください。

 

【すでに側弯症と診断された方へ】

いったん骨に変形があると、完全に元に戻すのは難しいですが、進行を食い止めることは可能です!「タンパク質」を摂ったり、左右バランスを崩さない姿勢を意識してみてください。

「今さら変えられるかな…」と思ってしまうかもしれませんが、やらなければ進行するかもしれません。何歳からでも遅くありません。 一緒に取り組んでいきましょう。

もっと詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください。姿勢の専門家として、いつでもお力になります!
(文:碓田紗由里)
目安は、1食ごとに手のひらサイズの肉・魚をしっかり食べること。毎日の食事で意識してみてください。

 

【碓田紗由里より】

最近、身近な方で、背中が明らかに左右に曲がってしまっている方を何人かお見かけしました。
「昔はこんなふうじゃなかったのに」と、ご本人もおっしゃっていて、若い頃の写真を見ると、確かに背筋がスッと伸びています。

私の印象では、特に痩せていて筋肉の少ない女性に多いように思います。
そして皆さん、口をそろえて「腰が痛い」とおっしゃいます。
体のバランスが崩れると、姿勢だけでなく、日々の動作や生活の質にも大きな影響が出てしまうのです。

でも——
だからこそ、「予防に勝る治療はない」という言葉の意味を強く感じます。
もし、正しい知識と日々のちょっとした心がけで、将来の不調を防げるとしたら。それはとても価値のある「未来への投資」になります。

私は、姿勢の専門家として、そして日々多くの患者さんと向き合っている一人の人間として、
正しい知識を知って、それを実践することこそが、最大の予防策です。

このニュースレターが、あなたやご家族の「これから」を守る小さなヒントになれば、こんなに嬉しいことはありません。気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

 

虎ノ門カイロ物語89
「姿勢と健康」の講師への道のり

◆前号までのあらすじ

2001年3月、4年間の米国留学を終え、当時日本に100名程度だったドクター・オブ・カイロプラクティックを取得。日本に帰国し、恩師である甲木昶(かつきひさし)先生の【渋谷カイロプラクティック院】で見習い生活がスタート。同時に志願して「姿勢と健康」のアシスタントに。

月曜から土曜の朝9時から夜7時まで渋谷カイロで働き、木曜の午前中だけ大学で【姿勢と健康】のアシスタントを続けた。
大学の前期の授業が終わりに近付いた頃、甲木先生から声をかけられた。

「碓田君、相談があるんだけど、【姿勢と健康】の授業を引き継いでくれないか」

「キター!!!!!!!!!!!!!」

僕は内心、「もし、【姿勢と健康】の授業を誰かが引き継ぐとしたら、僕以外にいない!」と思っていたが、甲木先生が後継者として認めてくれたことが何よりも嬉しかった。

僕は爆発しそうな喜びをグッとこらえ「ありがとうございます。私でよければ先生の後を引き継いで精一杯やらせていただきます。」と返事をした。

甲木先生は2001年度に70歳で非常勤講師の定年を迎える年だったのだ。

と同時に、「碓田さんになったら評判が落ちた」というようなことだけにはしたくないというプレッシャーも抱えることになった。

でも、圧倒的に【姿勢と健康】の授業を担当できる喜びのほうが勝っていた。
次号に続く 碓田拓磨