碓田紗由里の健康コラム

目頭を抑えたくなる!目の奥が辛い時の対処法と予防

碓田 紗由里 2023年5月31日

「目頭をつい押さえたくなるです・・・」「目の奥が疲れている・・・」というお悩みをよく聞きます。痛みがあると何事にも集中できませんし、かといって寝続けるわけにもいきません。今回は、まずはそんな状況に陥らないためにも予防法をメインに、働く女性のよくある悩みに応えてきた碓田紗由里がご紹介します。

目の奥が辛くなる原因:姿勢

①長時間のデスクワークやスマホによる眼精疲労

②ストレスによる緊張状態で自律神経が乱れている。

③姿勢の問題からくる筋肉の疲労や血行不良。

などが考えられます。

まずはデスクワークにおける環境(イスと机の高さは合っているか?パソコン画面の位置とキーボードの位置は適切か?など)をご確認ください。

パソコンやスマホを見ているとどうしても猫背になってきます。丸まった背中を伸ばすストレッチ「キャットレッチ」で姿勢をリセットしましょう!

栄養学的原因「カリウム不足」

栄養学的に「目の奥が辛い」のは、アルカリ性ミネラルの中の「カリウム不足」と言われています。

カリウム自体は、いろいろな食材に含まれているのですが、カリウムを失ってしまう機会の多い現代人には足りていないという研究結果があります。

カリウムは自律神経の働きにも大きく影響しており、不足すると筋肉が固くなり肩こりや腰痛、睡眠の問題、足がつるといったことにも関係します。他にも血圧や心臓の働き、むくみなど体中のいろいろな働きに関係します。

目の奥の辛さは、目の奥の筋肉が収縮したまま柔らかい状態に戻れなくなっていることが考えらます。

デスクワーク姿勢の見直しに加えて、「カリウム」を意識的に食べることで、目の奥の辛さの改善、予防につながるのです。

カリウム1日の摂取量

厚生労働省からの発表では、カリウムは1日2~3g以上摂ることが勧められていますが、当院で栄養アドバイスを受けた方の食事日記を見ると、2~3g摂れている方はほとんどいませんでした。

さらに、ストレスの多い生活の方や、カフェインやアルコールを飲む方は、カリウムが奪われてしまいますので余計に不足しがちになります。カフェインやアルコールは控えるようにするのも大切です。

カリウムを多く含む食材

カリウムは、海藻や里芋、アボカドなどに多く含まれています。

里芋1個につき約0.3g。アボカド1/4個につき1.8g。味噌汁1杯のワカメに約0.7g含まれています。もちろんそればかり食べるわけにはいきませんが参考にしてください。切り干し大根もお勧めです。

健康な方はカリウムは摂りすぎてもきちんと排出されますので、食べ過ぎになるということはないと言われています。

*透析を受けている方はカリウムの摂り過ぎは危険です。医師の指導に従ってください。また持病をお持ちの方は医師にご相談ください。

まとめ

私も意識して野菜や里芋などアルカリ性ミネラルを摂るようにしています。ついつい摂る量が少ない日が続くと、夜中に脚がつって「しまった!!」と反省することもあります。特にこれからの時期、夏は汗をかくので余計にアルカリ性ミネラルは失われてしまいます。アルカリ性ミネラル不足は夏バテの原因にもなりますので、しっかり摂って元気な毎日をお過ごしくださいませ。

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