碓田紗由里の健康コラム

産後の胃もたれや吐き気を改善する方法

碓田 紗由里 2022年1月18日

「産後、胃が弱くなって」「胃が頻繁にキリキリするんです」「吐き気があって辛くて」というお悩みをよく聞きます。

そこで今回は、産後ママの施術経験豊富な、碓田紗由里が、姿勢の観点からの胃もたれの原因と改善方法をお伝えします。

産後の胃の状態

産後のママの施術をする時は、栄養状態を把握するために、胃などの内臓の反射点もチェックしています。

そうすると横隔膜が硬く胃も疲れているな~という方が多いように感じられます。たいてい痛がる方が多く、そんなところが痛いなんて気が付かなかった!と驚く方もいます。

妊娠、出産でママの体は栄養をたくさん取られているので、産後の回復に胃の調子がどうなっているかは大切な要素の一つです。

産後ケアに来られるママのほとんどは、体形の戻りを気にされます。仮に体重は戻ったとしても、健康的に引き締まったのか、ただ単にやつれて体重が落ちたかではその後の人生に大きく関わります。

産後の胃もたれの原因

①姿勢が悪い

妊娠中は、大きくなるお腹を支えるために腰は反りがちになり、そのバランスをとるため猫背になります。そして産後は、授乳におむつ替え、抱っこに沐浴……と赤ちゃんのお世話はどうしても猫背姿勢が多くなります。

猫背姿勢が続くと背中に負担がかかりだんだん硬くなってくるのですが、ちょうど猫背の頂点にくるあたりがちょうど胃の後ろあたりです。

背骨の間から自律神経という内臓をコントロールする神経が出ていて、食べたものを消化するという働きもこの自律神経によるものです。

猫背姿勢が続くと胃のあたりの背骨関節が硬くなってしまい、背骨関節からでている自律神経が影響を受け、消化吸収が上手くいかず胃もたれになりやすくなります。

胃は、副交感神経(別名:休息の神経)が優位の時に胃の消化活動は活発になるのですが、背骨関節が硬いと交感神経が優位の状態になりやすく、消化吸収が鈍くなり、消化が上手くいかず胃もたれの原因になります。

この自律神経の切り替えがうまくいくように、姿勢を良くして背骨関節に柔軟性をつけておくことがポイントになります。

②横隔膜(おうかくまく)が硬い

横隔膜が硬くなるとどうなる?

横隔膜は呼吸に関わる大切な器官です。

普段あまり使わない言葉ですが、「しゃっくり」と言えばピンと来る方もいるかと思います。しゃっくりは横隔膜がけいれんした時に起こる症状です。

横隔膜が固くなると、まず呼吸が浅くなります。その状態が続くと先にお伝えした交感神経(別名:戦いの神経)が優位の状態になり、身体が常に緊張状態、常に落ちつかないような状態になります。

横隔膜の真下には胃があり、横隔膜が上下することによって呼吸するたびに胃腸をほぐして柔らかくする効果があります。横隔膜が硬いと胃腸の働きも鈍くなり、胃もたれや胸やけの原因になります。

横隔膜が硬くなる原因

横隔膜が硬くなる原因の一つとして、やはり猫背姿勢なんです。だからまず猫背に改善が必要なわけなんですね~。

次に、長時間の座り姿勢。猫背になりやすくなりますし、内臓が圧迫されるような形になります。産後は授乳など座っていることが多くなりますし、家で過ごすことも多いので、スマホを使っている時間など座り姿勢は何かと多くなりがたちです。ちなみに日本人の座っている時間は一日7時間と、世界トップクラスだそうです。

猫背姿勢、座り姿勢が多くなることを知ったうえで、必要ない時はなるべく猫背にならない、猫背になった分だけ埋め合わせをするための次に紹介するストレッチをしましょう!!

あとは、産後の女性に多いのは、ガードルなどの「タイトな服による締め付け」もあります。

骨盤を整えるや体形が戻るのを助けるといったガードルやベルトがありますが、つける時期やつけ過ぎなど使い方には注意が必要です。

胃もたれを改善する簡単ストレッチ

猫背を改善するキャットレッチ

育児中、猫背になってしまうのは仕方ないです!私も猫背になります!

ただ、必要ない時まで猫背にならない、背中を丸めた分だけ反らして埋め合わせをするということが大切になります。

授乳した後に1回する、スマホを見たら1回するなどやる時を決めて行うと実践しやすいです。

硬くなってしまった横隔膜のストレッチ

①仰向けで膝を立てて、脚をこぶし一個分くらい開きます。

②息を吸って、吐きながら骨盤を後傾させながら(恥骨を上に上げ、腰の隙間をなくすように骨盤を丸める)、腰から背中の骨一つ一つ持ち上げていきます。背骨にシールを貼って床からベリべリッとシールをはがしていくようなイメージです。

息を限界まで吐ききったら、息を止めます。(横隔膜が引き上がる)

息を止めたまま、背骨の上から一つ一つ骨を床に降ろしていきます。今度は背骨に貼ったシールを床にくっつけていくようなイメージです。

内臓が引き上がるような感覚があればOKです。

2~3回繰り返します。

横隔膜がストレッチされると全身の関節も動きやすくなります。ストレッチの前後に、腕を大きく回したり、体をひねってみたり、前屈をしてどのくらい体を曲げることができるかなど可動域の確認をするのもストレッチが効いているかの目安になります。

このストレッチは、ちょっと胃もたれがするなという時にやるとスッキリするので私もお気に入りのストレッチです。

まとめ

私も時々胃もたれになります。

3人の子育てをしてれば、それなりに体に負担はかかります。

そんな時は、紹介したストレッチをしたり、胃の後ろ辺りをフォームローラーでゴロゴロゆるめたり、横隔膜を手で直接揉んだりしています。紹介した体操も1分程度ででき、スッキリとするので私のお気に入りです。

特に横隔膜は、普段痛いなど自覚症状がありませんので、あまり気にすることのない筋肉ですが、肩こり首こりの原因にもつながっていたりと全身にとって大切な筋肉です。ぜひ日常のケアの一つに取り入れて健康に役立ててくださいね。

産後や働く女性の無料ライン相談受付中。碓田紗由里がお答えします。