2026年8月せぼね通信 『熱中症になりやすい人となりにくい人の違い』
2026年7月29日
連日、厳しい暑さが続いていますね。
毎年、熱中症で救急搬送されたというニュースを目にします。
「熱中症は高齢者がなるもの」と思われがちですが、実は若い人でも熱中症になる人はいますし、高齢でも元気に夏を乗り切る人もいます。
その違いは何でしょうか?
【熱中症になりやすい人とは?】
熱中症は、高温多湿の環境で体温調節がうまくできなくなり、体に熱がこもってしまう状態です。
一般的に高齢になると体温調節機能が低下するため、熱中症になりやすいと言われています。
しかし、それだけではありません。
私たちの体は、血液中の水分やミネラルの濃度を一定に保とうとする働きがあります。
汗をたくさんかいて水分が不足すると、血液の水分も減ってしまいます。
すると体は、細胞の中にある水分やミネラルを血液へ移動させて、血液の状態を一定に保とうとします。
その結果、細胞の中の水分やミネラルが不足し、細胞は十分な働きができなくなってしまいます。
イメージすると、水分や栄養が十分ある細胞は「みずみずしいブドウ」のような状態。
一方、水分やミネラルを失った細胞は「干しブドウ」のように元気がなくなってしまいます。

もともと元気な細胞なら多少の暑さにも耐えられますが、普段から元気のない細胞は、暑さによる負担でさらに働きが低下し、熱中症になりやすくなります。
つまり、「熱中症になりやすさ」は年齢だけでなく、普段の体のコンディションも大きく関係しているのです。

【熱中症を防ぐために】
もちろん基本的な対策はとても大切です。
・こまめな水分・ミネラル補給
・首や脇などを冷やす
・無理をせず涼しい場所で過ごす
また、アルコールやカフェインは利尿作用があり、水分やミネラルを失いやすくなるため、飲み過ぎには注意しましょう。
さらに、細胞が元気に働くにはさまざまな栄養素が必要です。特に夏は食欲が落ち、そうめんや麺類だけで済ませてしまう方が増えるため、体をつくるのに欠かせないたんぱく質が不足しがちです。
暑さで食欲がない時こそ、大切なのは「何を食べるか」。量より質を意識して、肉や魚、卵、野菜、海藻類をバランスよく摂りましょう。
そして最後に、
一番大切なのは日頃の生活習慣です。
十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動で細胞を元気に保つことが、暑さに強い体をつくります。
今年の夏も、しっかり対策をして元気に乗り切りましょう!
【碓田紗由里より】
毎日、本当に暑いですね。
虫好きの長男は午前中から虫取りへ。毎日外で遊んでいるので、肌もすっかり小麦色。「僕、暑さに強いから!」と得意げです(笑)。
一方、私はというと、先日、明け方に何日か続けて足がつってしまいました。「これはミネラル不足かも…」と思い、水分だけでなくミネラルも意識して摂るようにしたところ、その後は落ち着きました。
施術でも感じることですが、体に必要な栄養がしっかりある方ほど、回復が早い傾向があります。回復には副交感神経が大切と言われますが、その働きも栄養があってこそ発揮されます。
例えば、副交感神経ではたらく神経伝達物質「アセチルコリン」をつくるには、卵や大豆、レバーなどに含まれる「コリン」という栄養素が欠かせません。
そう考えると、毎日よく食べてよく眠っている長男が「暑さに強い」のも、ただの自慢ではないのかもしれません(笑)。
姿勢と健康クイズ
「だから姿勢は大事だった!!」
猫背が続くと、なぜ「声」が小さく・通りにくくなりやすいのでしょうか?
当てはまらないものを一つ選んでください。
① 肺がふくらむためのスペースが狭くなる
② 呼吸の主役である横隔膜が動きにくくなる
③ 声帯そのものが硬くなってしまう
「最近、声が通りにくくなった」「人に聞き返されることが増えた」そんな経験はありませんか?
実は、声の大きさや張りは、のどの強さよりも「どれだけ息を使えるか」で決まります。そして、その“息の量”を左右しているのが、姿勢なのです。
猫背になると、背中が丸まって胸がしぼみ、肺がふくらむためのスペースがぎゅっと狭くなります。さらに、呼吸の主役である横隔膜という筋肉も動きにくくなります。
ある研究では、猫背で座ると呼吸に使う筋肉の力が約1割低下したと報告されています。
息は、いわば“声の燃料”です。燃料が少なければ、どんなにのどを頑張らせても、大きく張りのある声は出せません。
逆に背すじを伸ばすだけで、肺いっぱいに息が入り、声は自然と前へ飛ぶようになります。
つまり、通る声・伝わる声をつくるのは、発声練習よりもまず「姿勢」だったのです。
◆今月の10秒実践◆
【大事な話の前に、深呼吸+背すじを伸ばす】
たったこれだけで、声の通り方が変わります。
答え:③
(声帯が硬くなるわけではありません。問題は息の“量”を生む姿勢のほうです)
碓田拓磨