2024年9月 せぼね通信『秋バテは電池切れ?原因と対策』
2024年9月4日
秋に入ってやっと暑さが和らいでよかった~と思っているのもつかの間、食欲がない、体がだるい、眠れない、やる気が出ないといった秋バテになる方は少なくありません。
秋バテの原因は、一般的に自律神経の乱れ、気温差などと言われます。対策方法もバランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠、入浴方法などが言われていますし、私もその通りだと思います。
そこからもう一歩踏み込んで、なぜ秋バテが起こるのか?どう対策をしたらいいのかをご紹介します。
【秋バテは体の「電池切れ」】
https://mizuiku.suntory.jp/kids/research/j2_3_1.html
学生の時に、食塩水と電池の実験をした方もいると思います。
塩だけでも水だけでも電気は通りません。
人間の体も同じです。体が働けるのは、水と塩(ナトリウム)などの電解質があるからです。
電解質とは、カリウム、ナトリウム、マグネシウムなど水に溶けて電気を流す物質です。これらのお陰で人間の血管、細胞、神経、筋肉などの動きが調整できるのです。
【電解質を失う夏の生活】
① 冷たいビールや飲料を多めに飲んでしまう
② 暑いので食欲は落ちて、肉や魚より喉越しの良いソーメンや冷やし中華を食べる
③ アイスやかき氷も冷たくて美味しい
上に挙げた夏にやりがちな食生活は、電解質を失いやすい生活です。
夏は乗り越えても、秋に入った頃に電解質不足になり、いろいろな症状が出てしまうのです。電池の切れかけた懐中電灯のようなものです。
電解質が不足すると、なかなか寝付けない、何度も目が覚めるなど睡眠の問題が起きます。背中や肩など痛みが増すことも分かっています。足がつりやすいのも電解質不足です。
【秋バテ対策法】
電解質、タンパク質を取り戻すことが大切です。
夏の間もできるだけ肉や魚を一食、手のひら一枚分は食べる。夏の間に失ったタンパク質と電解質をしっかり摂ること。
食欲がなくて肉魚食べれないという方もいると思います。そんな方は、無理をしてでも少し食べることをお勧めします。食べやすいミンチ肉や白身魚から摂ってみてはいかがでしょうか?
カリウムは、里芋や長芋など根菜類に多く含まれています。筑前煮や切り干し大根などがお勧めです。カリウムが多く含まれるものにはマグネシウムも含まれているので、カリウムを意識するといいです。
塩は、海水を天日したミネラルの多い塩がお勧めです。最近ではコンビニでも質の良い塩が手に入りますので探してみてください。岩塩でも大丈夫です。
文:碓田紗由里
【碓田紗由里より】
私の今年の夏の思い出は「虫取り」です。毎日息子のお迎え帰りに虫取りです。暑い中、よく息子に付き合ったな~と自分で自分を褒めています。
暑い中何時間も虫取りで汗だくの毎日。さすがに私自身、電解質不足になっているなと感じることがありました。暑さもあると思いますが、睡眠が浅く感じたり、足の筋肉がつったりすることもありました。
これはまずいと思い、根菜類を増やしたのですが、食事だけでは難しいと感じ、OS-1やサプリも積極的に使いました。
夏の疲れが出ている気がする、なかなか寝付けない、ダルさを感じているようでしたら、ちょっと無理してでも何かタンパク質と電解質を意識してみてください。まだまだ暑くて食欲が・・・という方は刺身などであれば食べやすいのではないかなと思います。プロテインに頼るのもいいと思います。
もし、ご自分だけでは難しいと感じたら、お力になれると思いますので、お気軽にご相談ください。
虎ノ門カイロ物語81
「姿勢と健康」の講師への道のり
◆前号までのあらすじ
米国パーマーカイロ大学卒業まで残り1学期(4か月)となった2000年11月。大学のあるアイオワ州から、カリフォルニア・シリコンバレーに移動。インターンとして日本人ドクターの岡井先生の元で開業現場での経験を積むことに。
11月上旬から翌年2月下旬までの短い期間だったが、カリフォルニアで過ごした時間は、アイオワ州とはまた違った経験となった。今から23年も前の話だが、たった4か月だった割に、その間の様々な出来事は鮮明に覚えている。
卒業式は2001年3月2日。
岡井先生のオフィスでギリギリまでインターンをさせてもらい、アイオワに戻ったのは卒業式の3日前だった。
4年前に他界した父も、卒業式を待ちわびていて、日本から母と一緒に駆けつけてくれた。半年ほど前、アイオワに来た時に僕のクラスメートから歓待されたのが相当嬉しかったらしい。
クラスメートも、それぞれのインターン先から続々と戻ってきて、卒業までの数日間学生としての最後の時を一緒に過ごした。
3日間はあっという間に過ぎ、とうとう卒業式の日を迎えることになった。
次号に続く(碓田拓磨)