2024年8月せぼね通信『熱中症になりやすい人、なりにくい人の差』
2024年8月20日
連日猛暑が続いてますね。熱中症で運ばれたというニュースも多く見聞きします。
熱中症になりやすい人と聞くと、多くの方はどちらかというと若い人より高齢の方を思い浮かべると思います。ですが、若い人でもなりやすい人、高齢でもなりにくい人がいます。その差は一体何でしょう?
【熱中症になりやすい人】
熱中症は、高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。
高齢の方が熱中症になりやすい理由の一つは、一般的に年齢によって温度調整が衰えるからです。
それは、細胞の質が関係していると言われています。
まず知っていただきたいのは、血液は、水分、ミネラルなどの濃度を、常に一定に保とうとする働きがあります。
また、暑さにより汗や水分補給が十分にされず水分不足なると、体内からはナトリウム(塩分)よりも水分が多く失われます。
血中の水分量も減ってしまうのですが、それは血液の量を一定に保ちたい体にとっては非常に嫌な状況です。
そこで、細胞の内の水やミネラルを血液中(細胞外)に移動させてしまいます。これで、血液中の水分量は保たれますが、細胞の内側の水分やミネラルが減ってしまうことにより、細胞がうまく機能できなくなってしまうのです。例えるなら、水分もミネラルも十分な細胞は、瑞々しいブドウのように元気なのですが、水分・ミネラルを血中に取られた細胞は、干しブドウのように萎んでしまいます。
要は、水分・ミネラルを取られた細胞は元気がなくなってしまうのです。
高齢の人が若い人に比べて、熱中症になりやすいのは、細胞の衰えによるものです。
ですが、若い人でも不健康な細胞は元気を失っているので、ちょっとした暑さでも熱中症になってしまうのです。
また、統計によると女性より男性の方が熱中症になるリスクが高いようです。それは、男性の方が女性より不摂生をしていることが多いからだと言われています。
【熱中症の対策】
一般的には、水分とミネラル補給、首を冷やす、暑いところへ行かないなどです。それは是非実践した方がいいと思います。ビールやカフェインは、ミネラルを失うのでほどほどにすることをお勧めします。
それ以外に、細胞が元気に働くためには、ビタミンB群、抗酸化物質、電解質などいろいろな栄養素が必要です。具体的には、肉や魚、根菜類、野菜(ブロッコリーなど)を意識的に摂取しましょう。
早寝早起き、質の良い食事、適度な運動など、普段の生活から健康に気を付けて、細胞を元気に保てば、年齢に関係なく暑さに耐えられるようになります!
【碓田紗由里より】
この暑さの中、息子は毎日生き生きと虫取りに出かけます。息子の虫取りに付き合い一緒に出掛けるのですが、この猛暑の中、よくあんなに元気に飽きずに走り回っているものだな~と感心します。
私も体調を崩さずに、暑い中付き合えてます。
今振り返ると、20代半ばの頃、夜遅くまで起きていたり、食事はコンビニという不摂生をしていた時、夏は拷問でした。
日中、外に出かけようものなら頭痛と倦怠感があり、とても外のレジャーに出かける気になれませんでした。
まさに不摂生によって熱中症になりやすい状態でした。若くて体力もあるはずなのに、もったいない過ごし方をしていたなと後悔しています。
皆様には昔の私のような後悔をせず、夏も楽しく過ごしていただきたいと願っています。
もし、自分でどうしたらいいか分からないということがありましたら、いつでもお声をおかけくださいませ。
私の知識と経験がお役に立てると思います。
虎ノ門カイロ物語80
「姿勢と健康」の講師への道のり
◆前号までのあらすじ
米国パーマーカイロ大学卒業まで残り1学期(4か月)となった2000年11月。大学のあるアイオワ州から、カリフォルニア・シリコンバレーに移動。インターンとして日本人ドクターの岡井先生の元で開業現場での経験を積ませていただいた。
2001年1月中旬に岡井先生が2店舗目を新規オープンするタイミングと重なった。場所はサンノゼ最大の日本人向けスーパーマーケット【ミツワ】の隣という好立地。昔【ヤオハン】だった所である。インターンという立場だったものの「碓田君がいてくれたお陰で助かったよ」と言ってもらえるよう、出来る事を精一杯やった。
新規開業にあたり、何もない部屋にレントゲンの機材、治療のためのベッドやパソコン、その他開業にあたり様々な器具や資料、文房具などが運び込まれていった。不足している物を買い足しに行ったり、音響の配線なども自分たちでやった。
その手伝いをしながら、自分が開業する時のイメージを思い描いたりもした。新しいクリニックには、1カ月ほどしか携われなかったが、新規オープンに携われたことは大きな経験になった。
次号に続く(碓田拓磨)