お知らせ

2024年5月 せぼね通信『天気と頭痛の関係』

2024年5月7日

【天気に左右される人とそうでない人】

雨でも平気な人とそうでない人との差は、「貧血」があるかないかです。

酸素は赤血球によって運ばれています。貧血で赤血球が少ない人は、酸素の絶対量がカツカツに少ない上に、さらに低気圧で酸素量が減り、頭痛が出てしまうのです。

 

 

【貧血かどうかを知るには】

貧血かどうかを知るには、血液検査が必要です。中には、血液検査上は問題なかったのに不調があるという方がいます。

健康診断で見る血液検査は、基本的には病気かどうかを見ています。病的ではなければ問題なしということになります。
それ以外に、体が健康に働いているかどうかを見るための基準値というものがあります。(機能性医学的基準値)

よく知られている検査項目だと、赤血球の中のヘモグロビンという項目です。

正常値だとしても体が元気に働くためには(機能性医学的基準値)、男性だと14-15g/dl、女性だと13.5-14.5g/dlは欲しいところです。

 

【対策】

貧血がある方は、まず貧血を改善することが大切です。肉や魚をしっかり摂るのは貧血対策にとても大切です。1食につき手のひら一枚分を肉や魚などのタンパク質を3食しっかり食べるようにしましょう。貧血の度合いによっては、鉄のサプリを取るのも有効です(*必ず血液検査をしてから)。

呼吸を深く吸うための肋骨エクササイズ

肋骨の動きが硬いと、酸素を豊富に吸えません。
肋骨を広げるエクササイズをして、1回に吸える酸素量を増やすようにしましょう。

 

1. まず姿勢を正します。
2. 肋骨の横に手の甲を肋骨の側面に当て、呼
吸する時の肋骨の動きを確認します。

3. 肋骨に沿って(イラスト赤い印)痛くない程
度に指をグッと入れます。指を入れたまま大
きく息を吸います。

4. 息を吐くと、肋骨が狭まってくるので、肋骨
を広げるように指を外側に開いていきます。

5. 呼吸に合わせて何度か繰り返します。
6. 再度、肋骨に手の甲を当てて動きを確認しま
す。緩まっていれば、最初より肋骨がスムー
ズに動くようになったのを確認できます。肋
骨が固すぎる人は、最初のうちは動きを感じ
られないかもしれません。何度も繰り返して
みてください。

酸素は、体が元気でいるための大切なエネルギーです。緑が多く気持ちのいい季節です。たくさん酸素を取り込んで、毎日元気でお過ごしくださいませ。
文:碓田紗由里

 

【碓田紗由里より】

当院の栄養アドバイスでは、血液検査の結果を参考にするのですが、赤血球の項目は【ヘモグロビン】だけしか書かれていない事がよくあります。

ヘモグロビンは、貧血かどうかの一つの目安にはなるのですが、他に【フェリチン(鉄の貯蔵庫)】や【MCV(赤血球の大きさ)】などの項目が貧血状態を把握する上でとても重要な判断材料になります。

一時期とても疲れやすかった頃、私自身の血液検査でヘモグロビンは正常だったにもかかわらず、フェリチンが低すぎて、「鉄欠乏性貧血」と診断されました。これが疲れやすさの大きな要因だったのです。

特に女性は月経がありますので、貧血に陥りやすく、月経前後はもちろん、普段から貧血予防にタンパク質をしっかり食べていると、体調面が天気に左右されにくくなります。さらに生理前のイライラや睡眠の質、ダイエットにも効果的です。

保険適応で追加できるので、フェリチンを血液検査に追加するのをお勧めします。

私は医師ではないのでもちろん診断はできませんが、血液検査データをお持ちいただければ、アドバイスさせていただきます。

虎ノ門カイロ物語77
「姿勢と健康」の講師への道のり

◆前号までのあらすじ
米国パーマーカイロ大学卒業まで残り1年。大学に併設されたカイロプラクティックのクリニックで、合計300回以上の背骨の調整を行う事が卒業の条件だった。言葉の問題を乗り越え何とかクリアした。

言葉のハンデがあったものの、卒業まで1学期分(約4カ月)を残し、必須の300回(インドで100回、アメリカで200回)の施術を終えることができた。

既定の条件を満たすと、最後の1学期はインターンとして、外部のクリニックで働けるのであった。
僕は、卒業と同時に日本に帰国すると決めていたので、アメリカでのインターン実習は何が何でも経験したかったのである。

インターン先は既に決めてあった。カリフォルニアのサンマテオ(サンフランシスコのそば)で開業している日本人ドクター、岡井先生のオフィスだ。

岡井先生はその地域では有名人で、地域情報誌に毎月記事を連載していたり、定期的に地元のラジオにも出演していた。

アイオワ州のカイロ大学に入学する前、カリフォルニアに住んでいた時期に岡井先生とは2度ほど面識があり、インターンの申し出を快く引き受けてくれたのだった。
次号に続く(碓田拓磨)