お知らせ

2023年11月 せぼね通信

2023年11月6日

意外と知らない更年期予防法②

先月号では、更年期症状を和らげるには副腎のケアが大切だとお話ししました。
実際のケアは個人差があるのですが、誰にでも当てはまる対策法をご紹介します。

 

【副腎の働き】

副腎の大切な働きは、コルチゾール(ストレスホルモン)、閉経後の女性ホルモンを出すことです。
ストレスが重なると、性ホルモンでなくコルチゾールにホルモンの材料を取られてしまい、性ホルモンを作る材料が足りなくなり、更年期症状を悪化させる原因に。

ストレスの根源を取り除くこと(コルチゾールの出過ぎを防ぐ)が、更年期症状を軽くするための最大のポイントになります。

 

【ストレスって何?】

ストレスにはいろいろあります。
精神的なストレスの他に、血糖値、夜更かし、腸内環境、貧血、インスリン抵抗・・・など、その方に何が問題があって、症状が重くなるのかは人によって様々です。その中でも、万人に当てはまることが多く、結果が出やすい方法は、血糖値の安定です。

 

【血糖値を安定させるには?】

血糖値とは、血液中に含まれる糖の値のことです。全身だいたい5ℓの血液中に小さじ1杯分の糖が含まれているのが体が健康に働くのに良い状態です。値で言うと100mg/dlです。ここから増えすぎても少なすぎても体にとっては危険な状態で、ストレスになります。

図は、私の血糖値を実験的に測ったものです。
何を食べた時にどうなるのか調べました。
(正確には、リブレで間質液中グルコース値を測ってます)

 

①砂糖がかかった大き目クッキーを2枚食べた時

血糖値は、急激に上がると急激に下がるという特徴があります。そして体は、特に急激に下がり低血糖になることをストレスと感じます。低血糖になるとストレスホルモン(コルチゾール)が出されます。

血糖値が乱高下している方は、コルチゾールが1日の中で何度も何度も出さなくてはならないので副腎が弱っていきます。

血糖値が乱高下して低血糖に陥っている場合、例えば、食事の後眠くなる。コーヒーが欲しくなる。午後~夕方に背中が辛くなる、甘いものを欲するという症状が出ます。

 

②糖質を制限した日の血糖値


この日は、だいたい血糖値が100前後で収まっています。理想的はこのような状態であるとコルチゾールが出過ぎることなく、副腎は性ホルモンを出すことに注力することができます。
朝食はコーヒーとパンだけ、昼食はパスタランチ、間食にコーヒーとチョコ、夕食はラーメンや居酒屋で揚げ物といった食生活は、血糖値の乱高下を招きます。体質にもよりますが、よくお菓子をつまむという方は、1日の中で血糖値が乱高下している可能性があります。

血糖値を安定させるコツとしては、
★朝食にタンパク質と良質な油(魚やMCTオイルなど)を取り入れる

★間食はサラダチキンや野菜スティックにオリーブオイルをつける、バターを塗ったサツマイモなどにするのがお勧めです。

 

【碓田紗由里より】

更年期に入ってから不眠になり、睡眠導入剤を服用し始めたということもよく聞きます。他にもアルコールに頼っているのだろうなと思われる方もよく見かけます。睡眠導入剤もアルコールも確かに寝つきは良くなります。ですが、それは短時間的なものです。

アルコールや薬で眠りに入っても反動で、交感神経優位になり、夜中に目が覚めたり、深い眠りに入れず、体の修復を行えていない状態に陥ってしまいます。だから寝ても朝ダルイ、なんとなくエネルギーが出ないという状態になります。

また、更年期に入ってから、太りだしたというお悩みもよく聞きます。これも睡眠の質が非常に関係しています。睡眠に問題がある間は痩せません。

寝ている間は、何もしてないわけでなく、体の中では起きている時以上に忙しいのです。深く眠れてないということは、エネルギーを使えてない=脂肪を燃焼できないので痩せないのです。

睡眠も今回紹介した副腎がとても深く関係しています。まずは血糖値と安定させるということから意識してみてください。

 

アクティベーターテクニック

アーラン・ファー博士

 

アクティベータ調整器具とアクティベータメソッドの創始者です。50 年近く前に確立されたアクティベーターメソッドは、世界で広く使用されている器具で調整するカイロプラクティックのテクニックです。振動周波数を体に伝えることで、体の調子を整えます。
当院も子供やご年配の方、音が苦手な方にアクティベーターテクニックで調整しています。

 

虎ノ門カイロ物語71
「姿勢と健康」の講師への道のり

 

◆前号までのあらすじ
1997年10月米国アイオワ州にあるパーマーカイロプラクティック大学入学。卒業まで残り1年となった頃、インドのミッショントリップ(カイロの普及旅行)に参加。
我々の乗ったバスが大事故を起こしたのだった。

我々は事故現場から離れた所で待機した。このままアメリカに帰ることになるだろう。そもそも、この後どうなるんだ?

みんな無言だった。

何時間かして、代わりのバスが到着した。みんなバスに乗り込み、ひとまず目的地のホテルに到着することができた。

荷物を部屋に置いたら、全員でミーティングをするという。
誰一人として笑顔もなく、僕らはホテルの庭に集合した。

そこで今回の事故の話があった。
我々が載ったバスは、踏み切り待ちをしていたトラックに相当なスピードで追突したとの事だった。
問題は、荷台にインドの人たちを満載したトラックで、その時点で15名の方が亡くなったとのことだった。

みんな下を向いて、引率の先生の話を黙って聞いていた。

次号に続く 碓田拓磨