2023年10月 せぼね通信
2023年10月16日
意外と知らない更年期予防法①
更年期は誰にでも訪れます。症状を全く0にすることは難しいかもしれませんが、軽く済ませることは可能です。人によって症状の重さが違うので、一概には言えないのですが、今号と次号で【誰にでも当てはまる予防法】をご紹介します。
【更年期!こんな方は要注意!】
□最近太ってきた(特にアゴ周り、下っ腹)
□トイレが近い
□なかなか寝付けない
□夜中に何度も目が覚める
□立ちくらみ
□朝、エネルギーが出ない
□カフェインに頼ってしまう
□食後(少量しか食べていないのに)お腹がパンパンにはる
□手足が冷える
□乾燥肌 など
【更年期の女性人口は世界で14億人】
日本のデータだと50代で4割が更年期の症状に悩まされているそうです。中には更年期だからと諦めて病院へ行かない方もいるようなので実際にはもっと多いと思われます。
・4人に1人は深刻な更年期障害を患う
・2人に1人は骨粗しょう症になる
・3人に1人は骨粗しょう症が原因で骨折
・閉経後の女性の心臓病リスクは5倍になる
・50%の女性は昇進を更年期の不調で諦める
・抗うつ剤は更年期障害が理由で起きている鬱には効かない
などの研究結果があります。
近年のアメリカの研究で、副腎が更年期症状を和らげることが分かってきています。
【閉経後性ホルモンはどこで作られるのか?】
更年期は、卵巣で作られていた女性ホルモンが減少することによって起こります。
ですが、閉経後、性ホルモンが0になるわけではなく、最低限の性ホルモンは、副腎で作られます。他にも脂肪細胞、卵巣(少量のアンドロゲンのみ)で作られます。
【副腎の働き】
副腎の働きはいろいろありますが、更年期という観点から大切な働きは、コルチゾール(ストレスホルモン)、閉経後の女性ホルモンを出すことです。
【副腎機能障害を解決する最大の鍵】
副腎の大きな働きは、コルチゾール(ストレスホルモン)を出して、様々なストレスに対応することです。例えば、アトピーや湿疹ができた時、病院で処方されるステロイド剤は皮膚の炎症というストレスを沈めてくれます。コルチゾールは、天然のステロイド剤のようなものです。
このコルチゾールと性ホルモンの原材料は同じで、コレステロールから作られます。そして、この2つの内、優先順位が高いのはコルチゾールです。ストレスの多い生活をしているとコルチゾールに材料を取られてしまい、性ホルモンを作る材料が足りなくなります。それが、更年期症状を悪化させる原因になるのです。
ですから、ストレスの根源を取り除くこと(コルチゾールの出過ぎを防ぐ)が更年期症状を軽くするための最大のポイントになります。
【ストレスって何?】
ストレスと聞くと、精神的なストレスを思い浮かべる方が多いと思います。ですが、精神的ストレスは一部であって、その他に血糖値、概日リズム、腸内環境、炎症レベル、低コレステロール、甲状腺、貧血、インスリン抵抗など、人によって様々です。そこは問診で詳しくお話しを伺って、原因を探っていく必要があります。次回は具体的なご紹介します。
碓田紗由里
虎ノ門カイロ物語70 「姿勢と健康」の行使への道のり
◆前号までのあらすじ
1997年10月米国アイオワ州にあるパーマーカイロプラクティック大学入学。卒業まで残り1年となった頃、インドのミッショントリップ(カイロの普及旅行)に参加。
旅程の後半、移動中のバスが爆音とモノスゴイ衝撃と共に止まった。
何分経過しただろう。
引率の先生が、我々に対しバスを降りるよう大声をあげている。ガソリンに引火する恐れがあるので、急いでバスから離れるようにとの事だった。バスから降りると、バスのドライバーが、頭から血を流しながら、放心状態で地面にしゃがみ込んでいた。
僕らは、事故を一目見ようと事故現場に向かう物凄い数の地元の人たちと、逆方向に向かってバスから離れた。僕らは事故現場を遠く離れた所に待機した。みんな無言だった。人によっては悲惨な現場を見てしまったメンバーもいた。
「終わった…。」
まだ5日ほど残っていたが、こんな事故が起きたのだから仕方ない。飛行機の手配ができ次第アメリカに帰ることになるんだろうなぁと思った。
ところが…。 次号に続く(碓田拓磨)