お知らせ

せぼね通信 2023年5月号

2023年5月9日

メタボなお腹をへこませるダイエット法

ポッコリお腹、体重増加を何とかしたいという60歳男性(Aさん)。酒量を減らしたり、食事に気をつけたり、ジムトレを継続してましたが、なかなか改善せず悩んでました。そこで、機能性栄養学の観点からダイエットプランを立て、取り組んでいただきました。皆さまの健康の参考にしていただけたら幸いです。

 

【インターミッテンドファスティング】

いろいろなダイエット法がありますが、最終的にAさんには、インターミッテンドファスティングを実践していただきました。

インターミッテンドファスティングとは、時間制限付き断食のことで、前日の最後の食事から14~18時間間隔をあけてから食事をするダイエット法です。

このダイエット法を行うことによって、ケトン体をエネルギーとして使えるようになり、脂肪を燃焼させることができます。

*ケトン体は、脂肪を燃焼してできる物質です。ケトン体を作り出せる体になれば、痩せることはとても簡単になります。(ケトーシス状態とも言います)

Aさんは、このダイエット法を実践してから6キロのダイエットに成功しました。具体的には、肉魚野菜をメインに摂っていただき、糖質やお酒、カフェインは控える。朝食を抜いてもらうというやり方を取りました。

食事内容は体型タイプによって変わります。

【インターミッテンドファスティングで成功する人、成功しない人の違い】

このダイエット法を過去に実践して失敗したという声もよく耳にします。やはり体質によって合う合わないがあります。特に低血糖の問題がある方は向いてません。

Aさんもいきなりインターミッテンドファスティングをしても合わない体質でしたので、まず3か月間の準備期間を設けてから実践していただきました。

 

Aさんの問題で大きかったのが血糖値の乱れ

と睡眠の質が悪いこと。

まずは血糖値が安定し、睡眠の質が上がるよう生活のリズムと食の見直しに取り組んでいただきました。特にアルカリ性ミネラルを多く摂るよう意識してもらいました。

【成功させるために必要な条件】

  • 血糖値が安定していること
  • グリコーゲン(体内に溜めていた糖質)が減少すること(ファスティングで減少する)
  • インスリンが低いこと(膵臓から出るホルモン、インスリンが多いと脂肪がつきやすくなる)
  • アルカリ性ミネラル(ナトリウム、カリウム、マグネシウム)が十分に体内にあること(野菜、芋類、海藻類に多く含まれる)
  • ビタミンB群が十分に体内にあること(肉や魚に多く含まれる)

【意識したい栄養素】

インターミッテンドファスティングでは、アルカリ性ミネラルを多く消費します。アルカリ性ミネラルは、野菜や里芋や長芋などの芋類(ジャガイモは除く)、海藻に多く含まれています。切り干し大根なども多く含まれていてお勧めです。ダイエットに関わらず不足している方が多いので、普段の食事に意識して摂り入れてみてください。

文:碓田紗由里

 

ちまたではいろいろなダイエット方法が紹介されており、自分に合っているかどうか分からないまま取り組んでいる方がほとんどです。

ただ単に食べ過ぎが原因で太っているという限りは、やみくもにダイエットをしても脂肪を燃焼することはできません。多くの方がやりがちなのが、カロリー制限ダイエット。その時は痩せたとしても、代謝が落ちてしまうのでリバウンドをしてしまう、同じダイエット法でも2回目以降は痩せなくなる、体調を崩してしまうといったことが起こります。

どこに脂肪が付きやすいかという体型によって、その方の体質を判断することができます。大きく分けて、4つ。副腎型、甲状腺型、卵巣型、肝臓型です。それぞれに合った方法でプランを立てて取り組めば、必ず痩せますし、なにより体が元気になります。

実際には、詳しくお話しを伺って、触診と血液検査も参考にしてダイエットプランを作っていきます。

体がエネルギーを作り出せて、初めてその先にダイエットがある。ですが、多くの方がエネルギーを作り出すというところを飛ばして、ダイエットに取り組もうとするのでうまくいかない、リバウンドしてしまうという状況に陥っているように感じます。

もしご自分だけでは難しいと感じたら、いつでもご相談くださいませ。

碓田紗由里

 

カイロプラクティックテクニック①

ディバーシファイド・テクニックは世界のカイロプラクターに最も多く使われていて、創始者のD.Dパーマー(写真:1845~1913年)の考えを反映した技術です。背骨を手で調整する基本テクニックですが、どんな世界でも同じように、技術力の差が最も出やすいのが基本の技術です。虎ノ門カイロプラクティック院でも、背骨の調整(アジャスト)はディバーシファイド・テクニックを主に行っています。

 

虎ノ門カイロ物語65 「姿勢と健康」の講師への道のり

◆前号までのあらすじ

1997年10月米国アイオワ州にあるパーマーカイロプラクティック大学入学。最難関の2学期をどうにかこうにか乗り切ることができた。

2学期の中でも最難関の中枢神経学を、ギリギリの成績でパスし、無事全教科の単位を取ることができた。ところが3学期も2学期に比べれば多少マシという程度で、油断をすると単位を落とす学生が多い。

そんな話を聞いた僕は、3学期の最初にも、気を引き締めるためバリカンで頭を丸坊主にした。実際に全く油断できる状況ではなかったが、2学期を乗り切った事が大きな自信になっていたと思う。3学期も無事に乗り切ることができた。

4学期(2年目)以降は実習が増えてくる。いよいよ背骨を正しく調整する技術を身に付けるのだ。ただし学校の授業では「型」は教えてくれるものの、最後の「ポキッ」というところまではやらせてもらえない。

それじゃ、上達できないじゃん‼

と思うのだが、決まりなので仕方がない。

上手くなりたければ、外部のテクニックセミナーに参加した方がいいとのアドバイスを受け、積極的にセミナーに参加した。学生なら大幅な割引があったのも助けになった。

次号に続く(碓田拓磨)