子どもがねこ背になる原因と改善ポイントをカイロプラクターが解説

家でテレビを観ているとき、ゲームをしているとき、学校で整列している姿を見るとき、自分の子どもの姿勢は気になりますよね。

猫背だと見た目が悪い。姿勢が悪いと目も悪くなりそう。体に悪影響を及ぼすのでは?と気になるお母さんも多いのでは?このブログでは、お子さんの姿勢が悪くなる原因と親がお子さんに家でできる改善策をお伝えします。

 

現代っ子は「姿勢体力」がない

「うちの子、背中がすぐに丸まっちゃうのよ~」

 

職業柄、娘の小学校のママさんによく相談されます。

みなさんももしかして、そう感じていませんか。

 

授業参観に行った時のことを思い出してみてください。背中が丸まっている子、イスの背もたれに寄りかかって足を投げ出している子、頬杖をついている子、斜め向きに座っている子などが気になったことありませんか?

朝からあくびをしたり、だるそうにしたりしている子、落ち着かない子、じっと座っていられない子などもいたかもしれません。

 

一言で言うなら、子どもの猫背の原因は、「姿勢体力」がないことなんです!

 

背中を伸ばしているのって、実はそう簡単なことではないんですよね~。

たとえば、「マラソンをしたい」と思っても、フルマラソンを完走するには、十分な体力が必要。それと同じで、背中を伸ばしておくには、「姿勢体力」が必要なんです。

 

「姿勢体力」とは、体をまっすぐに立てて姿勢を保っておくのに必要な「筋力」「バランス感覚」のこと。

 

姿勢体力の要素は2つ。「筋力」と「バランス感覚」です。

 

①「筋力」

背骨を支えている首、背中、腰の筋力姿勢を保つには、この3か所の筋力が必要なんですよ。

 

②「バランス感覚」

背骨は、24個の小さな骨が、ゆるやかなS字カーブを描くように積みあがって構成されています。これを積み木にたとえると、24個を倒れないように積み上げるには、うまくバランスをとらないといけませんよね。

背骨も同じで、バランスがくずれると、体を立てておくことができないんです。だから姿勢を保つには、このバランス感覚を身に付けることが必要ということ。けっこう大変なんです。

骨盤を立てて背骨のバランスを保つ

 

ところで、背骨が理想的な形になるには、もう一つ欠かせない要素があります。

背骨を支える土台となる骨盤の状態です。

骨盤を立てると背骨はバランスよく積みあがって理想的なS字カーブを描き、姿勢を無理なく保つことができるようになります。でも、骨盤がうしろに倒れると、背骨も曲がり、背中が丸まってしまうんです。

 

姿勢体力の「バランス感覚」については、自転車をイメージするとわかりやすいと思います。補助輪なしの自転車を走るには、バランスをとりながら漕がなければいけません。バランスをくずしたら倒れてしまいます。このバランスは、補助付きから補助なし自転車に乗り換える時に、練習して体得したのだと思います。

背骨も同じで、うまくバランスをとらないと傾いて、背中が曲がってしまいます。だからバランス感覚を体得するエクササイズが必要になるんです。

ねこ背を改善する3つのポイント

お子さんがふだん家でできる「ねこ背」改善を成功させる3つのポイントをお伝えします。

 

①姿勢体力をつける基本のエクササイズ 「イスの正座」

②丸まった背中をリセットする「キャットレッチ」

③親のサポートのしかた

 

 

①姿勢体力をつける基本のエクササイズ 「イスの正座」

 

姿勢体力をつけるのに「座り姿勢」から始めるのがポイントです!

というのも、立っている時と座っている時、座っている時の方が圧倒的に背中が丸くなりやすいです。

 

特に日本人は世界から見ても圧倒的に座り時間が長いと言われています。

つまり、難易度の高い座り姿勢が保てるようになれば、立っているときはおのずから姿勢が保っていられるようになるということ。

ですから、姿勢体力づくりは座って行うほうが効果的です。

「イスの正座」は、背骨が理想的なS字カーブを描く座り方です。虎ノ門カイロの院長の碓田拓磨が名付けました。

 

では、やり方です!

お子さんだけでなく、お母様もぜひやってみてくださいね。

 

【イスの正座のやり方】

①イスに座って、足の裏全体を床につけます。足は閉じても開いても構いません。大切なのは、両足がきちんと床につくこと。イスが高すぎたり低すぎたりすると正しくできません。お子さんに合うイスを用意するか、高さが調節できるタイプのイスを使う場合はあらかじめ調節しておいてください。

②ひざと足首は、床に対して直角にします。直角になるように、イスの高さを調節するとよいでしょう。

③あごを自然に引きます。

④肩をしっかり後ろに引きます。

⑤手のひらを上に向けて、足のつけ根におきます。(肩を引く感覚を覚えるためです。)

⑥腰をおなか側に反らせるようにして骨盤を立てます。

 

「骨盤を立てる」は、慣れてないとちょっと感覚がつかみにくいかもしれません。その場合「立ち坐」という方法で感覚をつかむことができます。別記事でご紹介しますのでご参考になさってください。

 

②丸まった背中をリセットする「キャットレッチ」

「気が付くとねこ背になってしまう」「丸まっている方がラクに感じる」、というのは筋肉に丸まるクセがついてしまっているからなんです。たとえば、ポスターやカレンダーを丸めて、輪ゴムなどで止めておくとどうなるでしょうか?輪ゴムを外しても、丸まったままですよね。

姿勢も同じことがいえます。

前かがみの動作や姿勢が多くなると、背中を丸めるクセがついて、肩、首、背中のまわりの筋肉が丸まるクセを記憶してしまいます。そうなると意識して背中を伸ばしても、筋肉が丸まった状態に戻り、すぐに背中も曲がってしまうんです。

 

本を読む、字を書く、スマホを操作する、ゲーム、食事をするなど、日常生活の動作のほとんどは下を向く作業ばかり。首は下を向き、肩は前側に入り、だから背中が自然と丸まってしまうんですよね。

 

「背中を伸ばしているより、丸まっているほうがラク」と感じる方は多いのは、背中が丸まった状態のクセが筋肉についているからです。

 

では、丸まったポスターやカレンダーをもとに戻すにはどうしますか?

そうなんです!逆方向に丸めて、しばらく置いておくこと。

 

丸まった背中も同じです。背中の丸まった部分を後ろに反らすと、良い姿勢が取りやすくなります。それを毎日続けると、丸まるクセが抜けて、体をまっすぐに立てておける「姿勢体力」が身についていくというわけです。

動画で学ぶキャットレッチ

 

親のサポートのしかた

背中を伸ばしていられる体になるということは「一生の財産」です。見た目にもカッコよくなるし、なにより健康になります。お子さんが自主的に姿勢のエクササイズをできるように、そしてずっと続けていけるよう習慣づけるようサポートしてあげてくださいね。

 

①モチベーションを保つには「親子いっしょに」を習慣に

・時間とタイミングを決める

外から帰ってきたら手を洗ったりするのと同じように、姿勢のエクササイズも生活リズムに組み込むと無理なく習慣にでき、続けやすくなります。

たとえば、イスの正座は勉強の時間と、朝晩の食事のときに行う。

キャットレッチは、スマホを見た後、テレビのCMの間に1回する、トイレに行った時に1回する、というのはいかがでしょうか?

よく親御さんが気にするゲーム中やテレビを見ている時はどうしても姿勢が崩れてしまいます。時間を決めていれば少々姿勢が乱れていてもいちいち怒らなくてすむようになります。

 

・親子で一緒に行う

「時間が来たからやりなさい」「約束だからやりなさい」と言って、突き放すのはよくありません。そうすると、子どもは「親にやらされている」と感じて、やる気をなくしてしまいます。また、姿勢そのものにマイナスの印象を抱いてしまうでしょう。

大切なのは、親が子に寄り添って一緒に行うことです。その時は親御さん自信が楽しんで行っているようすを見せてあげてください。

 

②押しつけがましくない上手な働きかけを

「一緒にやるのがいいのは分かっているけど、うちの子思春期で言うことを聞いてくれない!!」

思春期のお子さんをお持ちの方だと、「いっしょにエクササイズをしよう」と誘っても、なかな難しいこともあるかと思います。

受験期や思春期のお子さんが嫌がったら、そのときは無理強いしないこと。

 

でも、「いっしょにやらない?」と声をかけることはやめないでくださいね。今まで声掛けしてもらっていたのに、突然それがなくなると見放された気分になっておそらくもうやりません。声をかけてもお子さんがなかなかノッてこなければ、「じゃあ、お母さんやるね。後でもいいからやってね」と、気持ちを変えられる余地を残しておいてから、親御さんがやって見せるといいでしょう。

 

「子供は親の背中を見て育つ」といいます。親御さんが努力する姿をお子さんは覚えていて、いつかそれをお手本にする日がくると思います。

 

③集中するにはイス選びが大事です

イスの正座で座ると、活動する時に働く交感神経のスイッチが入って、やる気が出て、集中力が高まります。学習効果を上げるには、ぜひともイスの正座で勉強したいですね。

 

ですが、座り方に気を付けていても、イスが体に合っていなければなかなか姿勢を良くすることはできません。

 

イスがお子さんに合っているかチェックしてみましょう。

*座っている時にひざと足首が90度になり、足の裏が無理なく床につく

*背もたれと座面の角度ができるだけ90度に近い

*座面の奥行きが深すぎない(お尻を背もたれまで引いてもひざ裏が座面に当たらない)

 

ちょうどいいイスがなくても、ちょっと工夫をすれば大丈夫です。

イスの選び方、工夫の仕方は別記事で紹介しますのでご参考になさってください。

 

お子さんの姿勢にお悩みの方は、ぜひ一度試してみていただければと思います。

もし難しいと感じた時は、いつでも私たちが力になります。

 

お子さん達の姿勢が良く、未来が明るいものでありますように。

それでは、今日も素晴らしい一日をお過ごしくださいませ。

碓田紗由里でした。

 

子どもの姿勢についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの書籍もご参考にしてください。

『姿勢がいい子はぐんぐん伸びる』著:碓田拓磨

働く女性の無料ライン相談受付中。碓田紗由里がお答えします。

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