症例集

【手首の痛み】の原因は首にあった?整形外科で治らなかった症例改善例

2025年10月7日

■ 症状の解説

手首の痛み(手関節痛)は、整形外科領域では腱鞘炎(ド・ケルバン病など)、TFCC損傷(三角線維軟骨複合体の損傷)、関節機能障害などが代表的な原因とされています。

ただし、レントゲン検査は骨折や大きな変形を発見するには有効ですが、微細な関節のズレや軟部組織の異常は映らないため、「異常なし」と診断されるケースも少なくありません。

さて、これまでの経験から、肩から指先までの痛みやしびれといった症状の多くの原因は、【首と背中】からきているでした。

具体的には、頚椎の歪みや関節の硬さで、首周りの筋肉が固くなり、腕につながる神経が圧迫されて、痛みやしびれを起こすのです。

■ 発症のきっかけと経過

今回の患者さんは39歳男性。趣味のアウトドア中に手首の違和感に気づきました。

その後、徐々に悪化し、立ち上がるときに床に手をつくと激痛。

整形外科を受診し、レントゲンでは「異常なし」。湿布と痛み止めを処方されましたが、「1か月経っても症状は変化なし」でした。

「このまま趣味を続けられなくなるのでは」という不安を抱え、当院を訪れました。

■ カイロプラクティックのアプローチ

カイロプラクティックでは、手首に問題がない場合、どこに原因があるかを重視します。

施術では:

* 頚椎、胸椎のアジャストメント(関節の動きを回復)

* 胸鎖乳突筋、斜角筋(頚部)の筋緊張の緩和

* 小円筋、大円筋、前鋸筋(肩甲骨回り)、小胸筋、大胸筋(胸部)の筋緊張の緩和

を行います。

■ 改善の道のり

週3回 × 2週間

   最初の1週間は変化なし → 2週目から徐々に痛みが軽減

週2回 × 2週間

   3週目で痛みが半分に。4週目には10%まで軽減

週1回 × 4週間

   施術ごとに痛みがさらに軽減し、8週目には痛みが0に

現在は月1回のメンテナンスを継続し、趣味のアウトドアも安心して楽しめています。

■ Q&A

Q1:整形外科で異常なしと言われても通えるの?

A:はい。画像では映らない微細な機能障害が痛みの原因になることがあります。

Q2:湿布や痛み止めでは治らないの?

A:炎症を和らげる効果はありますが、原因となる「関節のズレ」を整えないと再発することがあります。

Q3:施術は痛いですか?

A:強い痛みを伴う施術は行いません。安全に関節機能を回復させる方法です。

■ 共感テーマ:「恐怖心を和らげる“支え”」

手首の痛みを抱えると、「また手をついたら激痛が走るのでは」という不安がつきまといます。

それはまるで、壊れかけの椅子に座るときの緊張感に似ています。

施術で関節を安定させることで、「また痛むかも」という恐怖心が和らぎ、安心して体を支えられるようになるのです。

■ メッセージ

手首の痛みは、生活のあらゆる場面に影響します。

立ち上がるとき、荷物を持つとき、趣味を楽しむとき「当たり前の動作」が不安に変わるのは、とても辛いことです。

しかし、原因を正しく見つけ、関節機能を整えることで、再び痛みのない安心した生活を取り戻すことができます。

湿布や痛み止めで変化がなかった方にこそ、ぜひ知っていただきたいアプローチです。

私たちは「もう一度、安心して手をつける日常」を取り戻すお手伝いをしていきます。