碓田紗由里の健康コラム

座っていると辛くなる腰痛対策

碓田 拓磨 2018年12月3日

12月がスタート。
何かと忙しい時期です。

年内にある程度
片づけなくてはいけない仕事も
多いはず。

ついつい長時間座ることになって
腰を痛める方が大勢います。

お恥ずかしい話
私も過去にありました。

大学の授業の準備などで
長時間にわたって
パソコン仕事をしている時など

つい仕事に熱中してしまい
気が付けば3時間も座りっぱなし。

腰の辺りが重だるくなって
立ち上がる時に
「ヨッコラショ」
と言いたくなるような感じ。

アチャー!!

患者さんには
「座り続けないよう注意してください」
と指導しておきながら
自分がこれではマズイ!!
と反省。

今では、必ず30分に1回は
立ち上がるようになりました。

さて、そんな自分の経験も
織り交ぜて

今回は、
【座っていると辛くなる腰痛対策】
に関しての話です。

座っていると
腰がず~んと重だるくなってくる、
立ち上がる時に腰が伸びにくい、

そんな風に感じる方に
是非読んでもらいたい内容です。

まず、そういった方に
必ず実践してほしいのが、
30分以内に必ず立ち上がる
ことです。

それはなぜか?

座っている際に
腰を丸め続けないために、
最もシンプルな方法だからです。

本来、腰は
立っていても
座っていても
ゆるやかに反っている状態の時
体への負担が最小限になります。

「ゆるやかに」というのは、
頑張って反るほどではない
という程度に反った状態です。

ところが
座っている時は、9割以上の人が
腰を丸めて座り続けています。

その理由は
腰を丸めて座る姿勢が
「楽」だと感じること。

実は「楽」と感じるのは
自然なことで、
丸まる姿勢を
全て禁止するわけではありません。

問題は、座っている間中
ずっと丸まっていることです。

というのも、
感覚的には「楽」に感じても
実際は腰にとって
大きな負担になっているのです。

でも大丈夫。

腰を丸めて座っている人でも
立ちあがると
腰はお腹の側に反ります。

つまり、
立ち上がることで
腰を丸めている状態から
反った状態に
切り替えることができるのです。

そこで、対策のポイントは3つ。

ポイント①

30分以内に必ず立ち上がる。

ちなみに、
腰痛の酷い人は
15分以内に立ち上がることを
お勧めします。

ポイント②

腰を反らせて(伸ばして)
座ることが難しい人は、
段階的に腰を反らせて
座れる時間を伸ばしていく。

はじめは、30秒で結構。
1分、3分、5分、10分、
15分と伸ばしていきましょう。

ポイント③

立ちあがったら、
ゆっくりと腰を
時計回り反時計回りに回す。

これは、
背骨が固まる事を防ぎ、
筋肉の疲れを和らげることに。

大きく回せば回せるほど
効果的です。

周囲の目が気になる時は、
できる範囲でかまいません。

腰を回せない場合でも、
15秒は立ち上がって
「腰が反っている状態」
を意識してください。

最後に
通勤電車や会議などで
立ち上がれない場合
について触れておきます。

腰を反らせた状態と
丸めた状態を
交互にしてください。

反らせた状態は、
できる限りで構いません。

なお、
反らせることで
痛みが増す場合は
決して無理をせず、
専門家に相談してください。

以上、
座っていると
腰が辛くなるタイプの腰痛
について解説しました。

是非実践してお役にたててください。

碓田 拓磨

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